アイ・ラブ・おデブ【完結】
「それは…何をするんだ?」

遥の言葉に環の表情がぱぁ~と花開く

「明後日…日本の歌手のプロモーションビデオの撮影があるのよ…
でも予定していた男性俳優が怪我でキャンセルになって…
代わりの人を探しているの」

「おい!そんなことできるはずないよ!
代わりなんていくらでもいるだろ?」

予想もしていない頼み事に驚き壁の方へと身を引いた

環の腕から逃れたことに小夜は小さくホッと胸を撫で下ろすが、目の前の美女は遥との間合いをより詰めていく

「お願い!
事務所の指定は日本人同士なのよ
まあ、中国人でも韓国人でもいいとは思うけど…
こんなに急で私と並べるモデルがいないの!
遥ならバッチリよ!
背の高さだって…顔だってその辺のモデルよりもイケてるわ
ちなみに遥の顔は映らない予定よ…
ねえお願い!
私を助けると思って…ねっ!」

「でも…悪いけど…」

環の方は見ずに歯切れが悪くはっきりと断らない
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