アイ・ラブ・おデブ【完結】
「遥…駄目かなあ…
私…凄い困っているの…
お願いします!」

今度は瞳を潤ませ、しおらしく頭を下げた

…こんなに困っている…
ハルがはっきりと断らないのは
…助けたいのに…あたしに気を使ってる?
嫌ならはっきりと断わるはずだもん
それなら…

「ハル…こんなに困っているから…
あたしなら…どこかの美術館にでも行ってみるよ…
環さんに協力して…」

小夜の言葉に驚いた表情で遥は顔を上げた

「さあや…でも…」

「アハッ!遥…お姫様もこう言ってくれているし!
お願い!」

遥の言葉を遮るように環が捲し立てた

小夜が頷くと固い表情のまま環に視線を移した

「…じゃあ…本当に顔は映らないんだな?
まさか服を脱いだりしないよな?
それと…撮影には小夜も連れていく
一人になんかさせられない
それでもいいか?」

「えっええ…構わないわ…
じゃあ明後日の朝7時に迎えをホテルに向かわせるわ
よろしくね!」

大輪の薔薇のような笑顔を残して環は去っていった
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