アイ・ラブ・おデブ【完結】
遥のいない日々
朝になれば目覚ましが鳴り、仕事という現実を教えてくれる

今日は自転車で行く元気も気力もなく、満員電車に揺られた

空腹を感じないが、何か体に入れようと昼休みの食堂へと足を運ぶ

どのメニューを見ても食欲は湧いてこないが、一日以上食べていない胃袋に優しそうな中華粥セットを頼んだ

壁際の誰もいない席で口にするが、半分も食べずに残した

…もったいない…

罪悪感に苛まれるが、これ以上喉を通っていかないのである

…あ~あ…ハルの料理がもう恋しくなっちゃったな…
明日は自分で作る?

そう考えるが、料理をする気分にもなれなかった
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