アイ・ラブ・おデブ【完結】
部屋のドアを開けると埃っぽい空気に包まれた

自分の家に帰ってきた安心感とこれから挑む困難な問題に焦燥感が押し寄せる

玄関にあるオレンジ色の傘が目に飛び込んできた

それを見ただけで胸が締め付けられ苦しい

手を伸ばし触れようとするが、小さく震える指を握りしめ部屋の奥へと進んだ

カーテンの閉じられた窓からは外の明るい日射しが入り、ぼんやりと部屋を照らしていた

窓とカーテンを開けて淀んだ空気を入れ換える

自分の進む道もこんな風に新しいものに変えられたらいいのに…

そんな事を真剣に思いつくなどかなり病んできた

全ては自分の蒔いた種だ
刈り取らなければならない
そうだ…自分のせいだ
…自業自得というものだ

やるべき事をするだけ…邪念を追い出すように部屋の片付けを始めた

部屋中に溢れる愛しい人の面影を手に取り、涙を堪え段ボール箱へと詰めていく
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