アイ・ラブ・おデブ【完結】
ソファに横たわる姿を見つけ、マサが詰め寄る

「おい!小夜さんはどうした?
靴がない…帰ったのか?
ちゃんと話し合ったんだろ?
お前…小夜さんの気持ちを聞いたんだろ?
まさか…」

矢継ぎ早に問いかけ、遥の感情のない顔を見て答えを出す

マサは携帯を手に外へ飛び出して行った

どんな話をしたのか分からないが怖い顔で戻ってきた

「…俺がどんなに言ったってもう、決めてるんだろ?
でも遥…お前は間違っている
こんな風に傷つけて…
他に方法があったはずだ…
相談すらしてもらえない程、俺は頼りないか?
一緒に考えることもさせてくれないのか?」

黒い瞳が真っ直ぐに遥を捉える

…そうだった…高校の時からこの眼には敵わない
何もかも見透しているような…
全てを言ってしまいたくなるような…
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