アイ・ラブ・おデブ【完結】
…ハルは決めてしまった…
ここを離れる…あたしと別れて…みんなと離れる
親友の説得にも揺るがないほど…強い決意なんだ…
そっかぁ…もう…本当に…お別れ…
手を置いたドアノブを見つめ、そこから動けずにいた
「さやちゃん!おはよう!」
元気な声と同時にお尻の辺りに勢いよくギュウッと抱きつかれた
「あっ…伊織くん!おはよう!」
目線を下げると小学一年生のマサの息子…伊織(イオリ)が小夜に眩しい笑顔を向けている
「どうしたの?ドア開かないの?
ママ~カギしめちゃったの~?」
両手に荷物を持った香織が後ろから近づいてきた
「えっ?開かないの?
小夜さんおはよう!
マサく~ん!開けて~!」
中に向かって声をかけるとすぐにドアが開いてマサが顔を出した
「ん?あれ?3人で何してる?
開けてって…開いてるよ
入っておいで」
優しいパパの顔で迎え入れてくれた
「ねえ、さやちゃん!
僕のホイッパー見て!
ママが新しいの買ってくれたんだよ
さやちゃんにババロア作ってあげるね!」
小夜が作ったコックコートに着替え、伊織が厨房の隅で作業し始めた
ここを離れる…あたしと別れて…みんなと離れる
親友の説得にも揺るがないほど…強い決意なんだ…
そっかぁ…もう…本当に…お別れ…
手を置いたドアノブを見つめ、そこから動けずにいた
「さやちゃん!おはよう!」
元気な声と同時にお尻の辺りに勢いよくギュウッと抱きつかれた
「あっ…伊織くん!おはよう!」
目線を下げると小学一年生のマサの息子…伊織(イオリ)が小夜に眩しい笑顔を向けている
「どうしたの?ドア開かないの?
ママ~カギしめちゃったの~?」
両手に荷物を持った香織が後ろから近づいてきた
「えっ?開かないの?
小夜さんおはよう!
マサく~ん!開けて~!」
中に向かって声をかけるとすぐにドアが開いてマサが顔を出した
「ん?あれ?3人で何してる?
開けてって…開いてるよ
入っておいで」
優しいパパの顔で迎え入れてくれた
「ねえ、さやちゃん!
僕のホイッパー見て!
ママが新しいの買ってくれたんだよ
さやちゃんにババロア作ってあげるね!」
小夜が作ったコックコートに着替え、伊織が厨房の隅で作業し始めた