アイ・ラブ・おデブ【完結】
普段クールな柏木がどんだけ目尻を下げてデレるのか…それも密かに楽しみにしていた

「お帰り~
ねぇ名前は決まったの?
そんなに悩むなら…モン吉で!
漢字は"悶"とか…"紋"とか?
嫌ならモン太でも…」

「却下!」

たった一言できらりの提案を切り捨て、眠った我が子を撫でている

しかし、悔しいことにデレている表情を見せずに整った顔で微笑んでいるだけだった

…くぅ~!もっと眉を下げてくれなきゃ…

「お前…何を期待して俺の顔を見てるんだ?
緩んだ顔など見せないぞ」

小夜に向けた眼差しは氷点下の冷凍ビームで、久しぶりに背筋が伸びる

「い…いや~…
鼻の下が伸びたりするのかなぁ…なんて期待してたわけではないよ…」

「あはは~小夜の前ではいつだって格好つけてるもんね~!
頼りになるお兄さんを演じたりして~!
ツンデレなんじゃない~?
小夜にツンでウチに帰るとダラ~ンで…あっツンダラだ!」

…いやいや…きらり…
柏木はツンデレではないよ
奥さんに甘々なだけで…それはノロケと言います

小夜の持ってきたシュークリームを頬張るきらりは、キラキラの幸せオーラで包まれていた
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