アイ・ラブ・おデブ【完結】
きらり達から幸せをお裾分けしてもらい、小夜の覚悟もいよいよ固まりつつある

…これが最後…
本当に最後にするから…
ちょっとしつこい…けど…
…後悔はしない
ハル…もう背中越しに話をさせない…

小さな手が握ってくれた人差し指を見つめ、無限の希望を感じる

こんなに執着したのは初めてだった
冷たく突き放されたのに、それでも尚、すがり付こうとしている

遥のことになると諦めが悪い自分にかなり驚いていた
子供の頃から諦めるのは得意だったはずなのに…

…だってハルが教えてくれたんだからね!
真っ直ぐに自分の気持ちをぶつけていいって…
覚悟してて…

見上げた先には、弓なりの細い月が冬空に静かに浮かんでいた
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