アイ・ラブ・おデブ【完結】
「平野ちゃ~ん!
辛気くさい顔しちゃって~
ダメダメ!
明日は上司の奢りで弾けちゃおう~!
合コンもいいけど奢りで飲むのも最高~!」

目の前のテンション上昇中の近藤は、顔の前で手を交差したり、拳を突き上げたりと忙しく動いている

…この人はいつも底無しに明るいなぁ…
明日の予定でここまで盛り上がれるなんて…凄技だよ!
そこが良いところでもあり…
だけど…

「はぁ~…それ…欠席でお願…」

「ダメダメ~!平野ちゃん!
もう人数変更はなしだからね~
ぱぁ~っとやらなくちゃ!」

手をヒラヒラとさせながら、他の同僚たちの元へと行ってしまった

…楽しめるような気分じゃないんだけど…
でも…社会人としてはそういう場にも参加するのがマナーよね…

「平野さん…予定があるんですか?
それなら…俺が近藤さんに…」

親切な後輩…桐島は顔を覗き込み、小さな声で聞いてきた
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