アイ・ラブ・おデブ【完結】
「みなさ~ん!お疲れ様で~す
これ部長からの差し入れです!
休憩にしませんか?」

フロアにいる皆に声をかける桐島の声で、現実へと戻った

この2月に社内のコンピューターシステムが大幅に変更され、それに伴って本社ビル内の引っ越しが行われていた

…あぁ~…なんでこんな時期に引っ越し…
休みも取れないじゃない…
新しいシステムにも慣れなくちゃいけないし…

会社全体での大イベントに休みなど取れず、日本で足止めを食っていた

まとまった休みが取れるのはあと数週間先のことになる

毎日がもどかしく、日に日に大きくなる心の闇に押し潰されそうだった

またしても、押しかけるのかは不明だが、じっとしていることに苛立ちを覚える
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