アイ・ラブ・おデブ【完結】
…そうなんだ…だからあの人…難しそうな表情をしていたんだ…

さっき会釈した乗務員のことを思い浮かべた

…随分と困っていた様子だったな…

振り返ると丁度ギャレーに彼女が入って行くところだ

小夜はすっと立ち上がり、ギャレーへと向かった

「あの~…お怪我をされた方を移動されると聞いたんですが…
私のところでよければ…お使いください…」

振り返った乗務員は怪訝な表情から笑顔になり、

「本当ですか!本日は満席のためお席の交換となってしまうんですが…
お客様はエコノミークラスへのご移動となってしまいます
大変に申し訳ないのですが…お申し出に甘えさせていただけますでしょうか?」

「ええ大丈夫です…あっあたしの体が入る座席ですよね!」

と小夜は笑顔で答えた
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