アイ・ラブ・おデブ【完結】
小夜が中学に入っても休みがちな小夜には友達が出来なかった

友達がなかなか出来ない理由はそれだけではなかった

祖母はこの辺りではちょっとした有名な偏屈だった

お嬢様として生まれ育った祖母は、この辺りの人達を田舎者と馬鹿にした態度で見下していた

そんな祖母と関わりたくない大人は小夜と遊ばぬようにと子供たちを遠ざけた

兄達は明るく活発に学校生活を送っていたので、友達にも囲まれていたし、地域の祭りなどにも楽しそうに出掛けていた

父や母も町の世話役として忙しくしていた

小夜だけが窮屈な家の中に取り残されていた
< 700 / 1,499 >

この作品をシェア

pagetop