アイ・ラブ・おデブ【完結】
「平野さん…突然こんなところに呼び出してごめんね
俺、平野さんと付き合いたいんだ…
どうかなあ?」

…どうかなあって言われても…
あなただれ?
バッチの色が三年生ってことしか分からないし…
しかもあたし…話したこともない…会ったこと…ある?
正直…困る…
あたしは彼氏より…友達が欲しい…

「あっあの…」
小夜は俯いて自分の手を握りしめて勇気を出した

「あたし…困ります
ごめんなさい!」

俯いたまま頭を下げると、目の前にあった汚い上履きは離れて行った

こんな感じの事が夏休みに入るまで10回近くあった

女子からはお高くとまった女という噂が流れ、小夜の欲しい友達は現れなかった
< 705 / 1,499 >

この作品をシェア

pagetop