アイ・ラブ・おデブ【完結】
家の中では心配そうな顔をした両親が待っていた

圭輔は小夜を部屋まで連れて行ってくれ、母が着物を脱がせてくれた

部屋着になり、ベッドの上で膝を抱えてぼ~っとしていると温かいココアを持った圭輔が隣に座る

「お袋達に聞いたよ…
小夜…俺が何とかする
してみせるよ!」

隣に座る圭輔の肩にもたれ掛かり目を瞑った

小夜は中学生の圭輔がこの縁談を断れるはずもないことは分かっていた

励ましてくれる弟に寄りかかり、悲しみに沈んでいく自分を引き止めておきたかった
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