アイ・ラブ・おデブ【完結】
「桜井さん…小夜も気づいてしまったようです
私も小夜は知っておくべきだと思います
きっと小夜はこのまま…結婚をするとは考えられませんよ
覚悟を決めた方がいいんじゃないですか?」

由美子の言葉にも良孝は笑みを浮かべた表情を見せていた

「それはどうかな?
彼女も俺と同じ人種だから…」

トイレで着替えた小夜が俯いたまま近づいた

そして今にも泣きそうな顔を上げて幸絵を見た

「赤ちゃんは…いつ生まれるんですか?」

答えて良いか分からずに黙っている幸絵の代わりに良孝が答えた

「もうすぐだが…それは僕達の結婚には関係のない事だ
そうだろ?」

「えっ?関係が…ないって…
そんな酷い…
あたしは…そんな風に…思えません
…赤ちゃんは…幸せの中で生まれて…育つべきです
あたしがその幸せを奪うことはできません」
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