アイ・ラブ・おデブ【完結】
一番大きくて高い建物…4階建ての総合病院に小夜の手を引き入っていく

…もしかして具合が悪いと思われている?
声が出ないから…
病院で診てもらうの?

子供の時に慣れ親しんだこの病院に来るのはかなり久しぶりだが、あの頃とあまり変わっていない

遥は誰もいない外来診察室の前の椅子に小夜を座らせ、ここで待つように言うとどこかに足早に行ってしまった

昔を懐かしむように壁の張り紙などを眺めていたが、病院特有の消毒液の匂いに一昨日のババ様との対面を思い出す

息苦しさと一緒に心の闇までもが舞い戻り、目を開けていられない

どのくらいの時間が経ったのか…ほんの2~3分、一人になっただけで元の状態に戻ってしまった
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