ヴァムピーラ

「柄にもなく、女の子で遊ぶのをやめたせいで、血液不足になってたみたい」

 私の・・せい?

「えっ・・・待って、リキは今どこに・・・?」
「多分、知り合いのところに血液を分けてもらいに行ってるとは思うんだけど・・・」

 私はいてもたってもいられない気持ちを抑えながら、レアさんに尋ねた。

「私のせいですか?」
「え?」
「私のせいで、リキは体調悪かったんですか?」

 ずっと最低だと言っていたリキの行動は、生きるためには必要なことだった。
 それを知らなかった私は、何度もリキを拒絶した。
 寂しそうな瞳で、私を見ていたリキ。

「私は、リキを傷つけたんですか?」
「それは・・・」

 レアさんが口ごもる。
 そしてそれは、私の言葉が正しいということだと思った。

「カノンちゃん」

 そこで、河島さんが口を開く。
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