ホモカレ

運命の出逢い

容姿は一つ一つのパーツが完成された芸術品のようであった。例えば透き通るような白い素肌に、瞳は大きく吸い込まれるようなターコイズブルーの色をしている。

鼻筋はくっきりしており、外人のように鼻が高い。襟足は短くクセ毛なしのサラサラな黒髪であった。肩幅が広く、スーツの上からでも分かる筋肉質な体型。

全てが私好みで、声は見た目からは想像もつかないような、あどけなさが残る少年のような声であった。

とにかく全てが私のツボをついていた



出逢ったばかりの彼にこんなことをいうのはイケないことだろうか。
いや、しかし。これは運命。


溢れ出す衝動を抑えられず、私は彼にいった




「結婚してください！」






　　　　　　　　　ホモカレ１