大好きなアナタと、気になるアイツ【番外編更新中】
「し~み~ず~。せっかく今度超高級ディナーでも誘いたかったのに、社長室付では無理だよね、残念。」
はい、と渡されたウーロン茶を由香里は思わず両手で受け取る。
心底残念だと言いながら由香里に向けた顔は思いっきり笑顔で、嘘臭い。
「綾瀬さん、飲んでますね…。」
由香里が営業部に来てなにかとお世話になっていた綾瀬拓哉だった。
綾瀬は玲子が営業サポートとして組んでいる人物で二人の作る旅行のパックプランは毎回評判がよく、すぐに催行決定やツアー日程延長が決まるものばかりだ。
彼自身も添乗員としての資格を持っており添乗員としても人気がある。
「昨日まで添乗してたんですよね。お疲れ様です。」
本当なら添乗の翌日は休みのはずなのに綾瀬はわざわざこのために出勤してきてくれたのだろうか?
よく見たらスーツ姿ではなくて私服だった。
仕事も人一倍こなし、こうして義理堅く、さらに人の面倒見もよい。由香里が分からないことは大体綾瀬が教えてくれた。
由香里は、結局誰かとコンビを組むまでの仕事をすることがなかったが、もし組むなら綾瀬みたいな人物がよかったなとしみじみ思う。
「残念じゃないですよ? 超高級ディナーは何時でも受け付けますよ。何なら今決めちゃいましょうか?」
さっきの綾瀬の誘いは冗談だとわかった上で、由香里は軽く反撃した。
「受けて立つとは…成長したな志水。よし、分かった。絶対誘うからな、断るなよ。彼氏が出来ても誘ってやる!んで、イチャイチャしてやる。」
「え…そしたら彼氏の分もおごってもらいますからね。」
綾瀬の思わぬセクハラ発言に由香里はアハハと笑う。
「いいな、そうしたら私もついて行こう。」
隣で聞いていた玲子もクスクスと笑っていた。
はい、と渡されたウーロン茶を由香里は思わず両手で受け取る。
心底残念だと言いながら由香里に向けた顔は思いっきり笑顔で、嘘臭い。
「綾瀬さん、飲んでますね…。」
由香里が営業部に来てなにかとお世話になっていた綾瀬拓哉だった。
綾瀬は玲子が営業サポートとして組んでいる人物で二人の作る旅行のパックプランは毎回評判がよく、すぐに催行決定やツアー日程延長が決まるものばかりだ。
彼自身も添乗員としての資格を持っており添乗員としても人気がある。
「昨日まで添乗してたんですよね。お疲れ様です。」
本当なら添乗の翌日は休みのはずなのに綾瀬はわざわざこのために出勤してきてくれたのだろうか?
よく見たらスーツ姿ではなくて私服だった。
仕事も人一倍こなし、こうして義理堅く、さらに人の面倒見もよい。由香里が分からないことは大体綾瀬が教えてくれた。
由香里は、結局誰かとコンビを組むまでの仕事をすることがなかったが、もし組むなら綾瀬みたいな人物がよかったなとしみじみ思う。
「残念じゃないですよ? 超高級ディナーは何時でも受け付けますよ。何なら今決めちゃいましょうか?」
さっきの綾瀬の誘いは冗談だとわかった上で、由香里は軽く反撃した。
「受けて立つとは…成長したな志水。よし、分かった。絶対誘うからな、断るなよ。彼氏が出来ても誘ってやる!んで、イチャイチャしてやる。」
「え…そしたら彼氏の分もおごってもらいますからね。」
綾瀬の思わぬセクハラ発言に由香里はアハハと笑う。
「いいな、そうしたら私もついて行こう。」
隣で聞いていた玲子もクスクスと笑っていた。