大好きなアナタと、気になるアイツ【番外編更新中】
由香里は西園寺家の車に乗せられていた。
あの後、車で通勤していた綾瀬が玲子と由香里を送っていくと言ってくれたのだが、西園寺が車を呼ぶので乗っていけと言ったのだ。
勿論、由香里は丁重にお断りしたのだが2人を送って帰る綾瀬の身になってみろと言われれば断るわけにはいかなかった。
――――そして現在に至る。
「あの、最寄り駅まで送っていただければそこから歩きますので……。」
車種なんかわからない、しかしどう見ても高級車だとわかる内装の車に乗せられて由香里は隣に座る西園寺に言った。
「社長も早く帰って、お休みになられた方がいいですから……。」
「佐々木、次の角を右に曲がって中町3丁目のディアモールというマンションだ。」
それは、由香里の家の住所。
ああ、個人情報って……。
由香里は窓の外を流れていく風景に目を向けた。
「今日は遅くまで、すまなかったな。」
窓ガラスに西園寺の顔が映っている。
「情報の流失は、私の監督不行き届きだ。」
由香里は西園寺の方へと向き直る。
彼が泣いているのかと思った。
あの後、車で通勤していた綾瀬が玲子と由香里を送っていくと言ってくれたのだが、西園寺が車を呼ぶので乗っていけと言ったのだ。
勿論、由香里は丁重にお断りしたのだが2人を送って帰る綾瀬の身になってみろと言われれば断るわけにはいかなかった。
――――そして現在に至る。
「あの、最寄り駅まで送っていただければそこから歩きますので……。」
車種なんかわからない、しかしどう見ても高級車だとわかる内装の車に乗せられて由香里は隣に座る西園寺に言った。
「社長も早く帰って、お休みになられた方がいいですから……。」
「佐々木、次の角を右に曲がって中町3丁目のディアモールというマンションだ。」
それは、由香里の家の住所。
ああ、個人情報って……。
由香里は窓の外を流れていく風景に目を向けた。
「今日は遅くまで、すまなかったな。」
窓ガラスに西園寺の顔が映っている。
「情報の流失は、私の監督不行き届きだ。」
由香里は西園寺の方へと向き直る。
彼が泣いているのかと思った。