大好きなアナタと、気になるアイツ【番外編更新中】
会議は夜遅くまで続いた。

由香里と玲子は女性目線からの指摘と男性陣のフォロー、綾瀬は添乗員としての目線と数々のプランの組み合わせの経験をフルに生かしてツアーを練り直していく。

西園寺と鈴木はそのプランを現実にするために各方面へと連絡をしてその場で決済を取り付ける。

通常ならこちらから先方に出向いて何度か交渉を重ねた上で決定するものを、2人は素早く返事を取り付けていった。

取引先から承諾書が次々とFAXとメールで流されてくる。

なんと時計の針が深夜の12時を指すころには新しいツアーが組みあがってい
た。

「私、こんなスピードで仕上がるとは思っていませんでした。」

由香里は全員分のコーヒーを淹れて一人ずつ手渡していく。

「私も初めてです……こんなに簡単に出来ないです、普通は。」

仕上がったツアーを新聞広告に載せるために玲子は印刷会社から取り寄せた下版
寸前のDMの最終稿に赤字を書き込んでいた。

「流石、社長と本部長です。」

コーヒーを美味しそうに飲みながら綾瀬は出来上がったツアーを満足げに見つめている。

「3人とも御苦労さま。明日は午後出でいいからね。」

鈴木の言葉に由香里たち3人はほっとした顔をみせた。

西園寺も無言でコーヒーを飲みながら頷いている。

情報の流失については気になるところだがとりあえず来週の売り出しには間に合いそうだ。

由香里はコーヒーを片づけて帰ろうと思い時計を見て驚く。

壁に掛けられた時計は午前1時を回っていた。




「あ、電車。」

とっくに終電は終わっている時間だった。
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