トーク!
「あの、もしかして新杉さんのこと好き、ですか?」


そう言ったのは、軽い牽制のつもりだった。
もしも好きだったとしても、この場では「好きじゃないよ」って言うと思ったからのことだった。

なのに、それがまさかの、


「うん」


……。


信じられない。
まさか、一応彼女であるあたしの前で、認めるなんて思わなかった。


「えぇ!?」


だけど驚いたのは、あたしだけじゃなかった。
この席に座る、多分友達だろう他の人達も知らなかったらしく、あたしと同じように驚きの声をあげる。


「あ、でも心配しないで。あたし、彼女持ちの人に迫ったりしないよ?」

「……」

「彼女がいるうちはアピールしない」


……気休めにもなりません。

< 26 / 64 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop