トーク!
なんだか、そんなフォローすら悲しくなってくる。


そんなフォローされなきゃいけない状態なのかって、卑屈な考えが浮かんでくる。


しゃんとしなくちゃ。
あたしがここで新杉さんの友達に負のオーラ撒き散らしてたら新杉さんに申し訳がたたない。


可愛い子じゃなくても、せめて、明るい子って思われたい。


「だ、大丈夫ですっ」


勢いよく顔を上げたあたしに、人懐っこい君は、一瞬驚いたような顔をして、そして、にっこりと笑顔を作る。


その笑顔があまりに優しそうだったから、


「あの、新杉さんって大学でどんな感じですか?」


あたしは尋ねずにはいられなかった。


「へ?」

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