トーク!
「絶対飲むべきだと思います!」

「うん」

「これ期間限定なんですけど、毎年この時期に出て、あたしいつもこれ飲むんですっ!」

「うん」

「絶対オススメ!」


ふわふわと、明るめにカラーリングされた髪の毛が風に揺れてる。
身長の高い新杉さんは、座ったってあたしよりも高い場所に顔があって、あたしはその端正な顔立ちをいつも見上げるようにお喋りすることになる。


オープンカフェで10回目のデートをするあたしの話をにこにこと聞いてくれる新杉さんはあたしの彼氏。


告白してOKをもらったのは2月も下旬に入った3ヶ月前のことだった。


一つ先輩の新杉さんの高校卒業間近に、あたしは決戦にのぞんだ。


玉砕覚悟のつもりだった。
高1の始めからずっと新杉さんだけを見てきた思い出作りのつもりだった。

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