トーク!
「電話なかったけど、何かあったの?」


沈黙を破った新杉さんの一言目は、悩んでたあたしがバカみたいに思えるほど、いつもどおりで、


「何もないならいいんだ」


唖然として言葉をうしなってたあたしが言葉を発する前に、そう自己完結させた。


「…………」


……なんだろう……。


とりあえず、別れ話っぽくないことには、ホッとするべきところなんだろうか。


新杉さんは、いつもどおり穏やかで、怒ったりも嫌がったりもしていない。


だけど、それは同時に、この10日間が全くの無駄だったんだってことをあたしに教えてるってことで……。


「なんで……?」

「ん?」

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