トーク!
あの時。
あの、低くて少し怒ったような声色が、ヤキモチだったんだって思ったら、口元が緩む。


ずっと知りたかった新杉さんの心の中が聞けて、本当に嬉しかった。


それは、あたしが思ってたのとは全然違ったと思う。


あたしの理想の王子様タイプとは少し違うし、本当はニコニコ王子って感じでもないのかもしんない。


だけど、それは勝手に作り上げてた新杉さんよりずっと人間らしくて……、そして、ずっとずっと愛しい。


「あたし、今の新杉さんが好きです」

「六花ちゃん……」

「作り上げてた理想の新杉さんより、ずっとずっと好きです」


もっと。

知らなかった頃よりもっと、もっと。

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