先生へ -君に詠む愛の歌-

救世主

どれくらい時間が

たったのだろう。


私にはすごく長く感じられた。


今だ私は先生のヒザの上に


抱えられたままだ///



コンコン。



準備室のドアがノックされた。


一瞬ビクッとする。


すると先生は左手だけで


私を抱きしめた。


「誰だ?」


先生がドアの向こうに

声をかけた。


「田元です!
 柚那帰るよぉー?!」


佳央!


「入っていいぞ。」



え?!!///



「失礼しまーす?!!」


佳央があわてて

中に入って準備室のドアを閉めた。


「な、何やってんですか?!!」


「何って仕事?」


悪びれることもなく普通に話す先生。


「佳央助けてぇ~!!
 先生ってば
 放してくれなくて~!」


先生のヒザの上でジタバタする。


「はぁ・・・これが
 あの伊波先生が
 言ってた壬生先生とはねぇ・・・」


「ん?何か言ったか?」


「いえ、それより柚那を
 放してやってくださいよ!
 見てるこっちが
 恥ずかしいです!//」


「ヤダ☆」


「ヤダじゃないよ!
 このエロ教師!(笑)
 はなせぇ~!!」


佳央が先生から

私を奪うべく私の手をひっぱる。


「ダメだぁ!!」


先生も抵抗して

私を抱きしめて放さない。




恥ずかしかったけど


3人で騒いでいる時間は


とても楽しかった。


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