きみといっしょに



その吸血鬼に背中を押されてお化け屋敷に無理矢理入れられてしまう。



そして新たに出てきた女の吸血鬼が高野くんに笑顔で懐中電灯を渡す。




「では、恐怖の世界へ、いってらっしゃいませ」



えっ!
むりむりむりむりっ!!!




「あはは、なんか入っちゃったし進もっか」




「っえ!た、高野くん置いてかないで!」




高野くんは変わらない無邪気な笑顔で進むから
1人にされないようにわたしも追いかける。




「怖い?」



「う…ん…」



真っ暗な道を高野くんが持っている懐中電灯の灯りだけで進むのですら怖い…。




「高野くん…腕…つかんでいい…?」



「え?あ、うん、いいよ?」



わたしは高野くんの左腕を遠慮がちに両手を絡ませる。



…こうしたら1人じゃないって分かるから少し安心する。






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