花とキミ*秋・冬
私が意識を戻したのは、
「じゃあ‥
しばらく、2人でごゆっくり。」
尋翔さんのお父さんが、
そんな言葉を残して
襖を閉めた時だった。
あれ‥いつの間にそんな雰囲気に?
いきなり2人にされても‥
「‥花菜ちゃん。」
「えっ‥あ、はい?」
「花菜ちゃん‥あんまり話、
聞いてなかったでしょ?」
「えっ‥」
そうなんだけど‥
正直に言うと失礼だよね。
「あははっ‥そんな焦らなくても。
正直に言っていいよ。
いきなり、許嫁だなんて言われても
ビックリするよね。
俺も、意味分かんなかったけど
花菜ちゃんに会えて、嬉しいよ。」