花とキミ*秋・冬
悲しくて、寂しくて‥‥
「尋‥翔‥さん‥っ」
見上げて名前を呼んでみれば、
「‥ん?」
って優しく返事してくれるから、
そんな優しさにすがりたくなって
目の前に居た尋翔さんに飛びついた。
「うわっ‥」
なんて言いながらも、
ちゃんと私を受け止めてくれた。
そして、一定のリズムで
私の背中を叩く手。
尋翔さんのジャージは、
汗の臭いなんて全くしなくて
優しい香りがした。
そんなジャージは、
私の涙で濡れていく。
「うわー尋翔が女の子泣かせてるー」
「違ぇよ‥!!」
近くを通った先輩に
勘違いされてしまって、
離れようとしたけど‥
「大丈夫‥」
って引き寄せられた。