花とキミ*秋・冬
よく分かんないけど‥良かった。
今日は、璃菜と出かけるし。
でも、急に用事なんて‥
どうしたんだろう。
「花菜、お待たせ。行こうか?」
「あ‥うん!」
慌てて携帯を閉じて、席を立った。
そういえば‥空哉くんから
電話来てなかったなぁ。
結局出れないのに、
電話を期待してるなんて‥
私、おかしいよね。
‥―――――――――――――
‥―――――――――――
駅前のカフェで
璃菜と向かい合わせで座る。
璃菜には、紅茶。
私には、カフェオレ。
2人の飲み物が運ばれてきてから
璃菜は口を開いた。
「全部話せとは言わないから‥
花菜の話したい事だけ、どうぞ?」