花とキミ*秋・冬
「うん‥
昨日、尋翔さんに告白?された。」
「やっぱり‥言われたのね。
で、断ったの?」
璃菜は、何でもお見通しなんだなぁ‥
「うん‥
でも、ね‥‥私、尋翔さんの事
好きなんだよ?
おかしいよね‥‥‥」
「おかしくなんかないんじゃない?
尋翔さんよりも、
好きな人が居るんでしょ?」
涙がじわりと浮かんだ。
「そうなの‥
尋翔さんに告白されて、ドキドキも
したんだけど‥‥頭に浮かんだ顔は
違くて‥私の心に居るのも、1人なの。」
やっぱり私‥‥おかしいよ。
尋翔さんが好きだって言いながら、
ただ1人の人しか
想い浮かべられないの。