花とキミ*秋・冬
「空哉くん‥っ」
掴まれた腕は、力が強めで
少し痛い。
「あ‥ごめん。」
そう言うと腕を離してくれた。
「どーしたの?」
空哉くん、ちょっと変。
なんか、余裕がないように見える。
「どーもしないよ。
ダンス、始まるから‥行こ?」
ダンス?---何で?
「何で?」
「一緒に踊りたいからだよ。」
意味‥分かんない。
「空哉くん、相手いるでしょ‥??」
そう口に出すと、さっきの2人の姿が
思い出されて‥泣きそうかも‥
「居ないから、言ってるんだけど‥
------花菜?」
私が泣きそうになってるのに気づいたらしく、
私の顔に手を伸ばして、目元を拭う暖かい手。
「どう‥して‥」
この前は、避けたのに。
あの人が居るのに、どうして‥優しくするの。