花とキミ*秋・冬
*空哉side
ずっと分からなかった訳が分かって、
勘違いだったって気づいた。
ちゃんと、話しておけばよかった‥
突然掴まれた腕に戸惑ってる花菜。
「空哉くん‥!?」
急に止まって振り返ると、
花菜が腕の中に飛び込んできた。
素直に、腕の中に居る花菜を抱きしめる。
ヤバい‥めちゃめちゃ久しぶり。
「空哉くん‥」
まだ状況が分かってないからか、
小さく抵抗する花菜。
「花菜‥おとなしくしてて。」
耳元で囁くと、花菜の耳が真っ赤になる。
「でも‥あの人に見られたら‥
勘違いされちゃう‥」
まだそんなこと言ってんのか‥
「分かった‥とりあえず誤解解くから、
ついて来て?」
---バタン
俺たちがグズグズしてる間に、
とっくにダンスは終わったらしく、
帰った人が多いのか、人が少なくなってた。
「あ、空哉‥あんたちゃんと踊ってた?」
いいタイミングで駆け寄ってきた母さん。
母さんの質問には答えず聞く。
「海美(ウミ)姉は?」
「え、海美?あの辺に‥」
母さんが指さした方向に、
海美姉を見つけた。
「ちょっ‥空哉‥」
近くに行くと、海美姉がこっちに気づいた。
黙って後ろをついてきてた花菜が
海美姉を見るなり、手を話そうとしたから
逆に、ちゃんと繋いだ。