花とキミ*秋・冬
寝ぼけすぎている花菜が髪を乾かせるはずもなく‥
俺が花菜の髪を乾かしている。
その間でも、首がコクコクしている。
俺の心臓もなかなか静かにならず、
かなり速い。
シャンプーの匂いがすごいしてくるし、
花菜の髪の毛とかフワフワしてるし‥
「花菜ー終わったぞ?」
「ありがと‥」
すっげぇ眠そうだな‥
しょうがないよな‥
ドライヤーを置いて、花菜をフワリと
抱きあげる。
相変わらず軽いな、花菜。
ベッドについて、静かに花菜を降ろして
布団を被せる。
さて‥
自信ないし、俺はソファにでも寝るか。
そう思って、離れようとすると
クイっと後ろから服を引っ張られた。
「空哉くん‥どこ行くの??」
「ん‥ソファ。」
「何で‥??」
何でって‥まぁ、色々?
「行かないで‥
一緒に寝よ?」
花菜‥寝ぼけてんのか?
自分が何言ってんのか分かってる?
「空哉くん‥??」
何で、目をうるうるさせるのかね‥
断れねぇじゃん。
花菜の天然もここまで来ると、
凶器だわ。
意味の分からないことを考えながら、
俺もベットに入った。
「空哉くん‥‥ぎゅーってして。」
はいはい。
もう頑張りますよ。
花菜を抱きしめると、
花菜は俺の服を掴んで安心したように眠り始めた。
本当に‥人の気も知らないで‥
そんなことを考えながらも
いつの間にか俺も眠りについていた。