花とキミ*秋・冬
あー本当に鈍感っていうか‥
何ていうか‥
「正直‥嫉妬したんだけど?」
‥て、俺。何言ってんだよ‥
「え、空哉くんが‥??」
「なんだよ、それ。」
「ふふ‥っ‥」
「何笑ってんだよ。」
「ごめんね‥なんか、嬉しくて。
嫉妬‥ていうか、不安になってるのは私だけだと
思ってたから‥」
「バーカ。
いつも不安だし、心配してるんですけど‥
学園のお姫様?」
デコピンを1つ。
「顔赤いし‥」
「だって‥空哉くんが‥」
顔の赤い花菜を見てると
いじめたくなってくる。
「俺が‥?何だって?」
顔をグッと近づけて、聞く。
さらに花菜の顔が赤くなる。
「お姫様とか言うから‥」
「だって、事実なのに、
肝心の本人が自覚してねぇからさ?」
「嘘‥嘘でしょ!!」
「は‥?」
本当、呆れるわ。
「嘘じゃねぇから。本当、鈍感だな。
明日にでも、誰かに聞いてみ?」
「じゃあ、聞くもん!」
「はいはい。答えはどーせ同じだけどな。
---ほら、帰るぞ。」
顔を離して、手を差し伸べる。
「‥うん♪」
そう言って、俺の手に飛びつく花菜。
今年のバレンタインデーは、
花菜のおかげで一番嬉しかった。

