花とキミ*秋・冬
喜ぶといいけどな‥‥
3年生の喫茶店に行くと、
意外と早くケーキを買えた。
順番譲ってもらえるとはな‥
初めて、王子って肩書きに感謝した。
「あれ‥空哉じゃん。」
後ろから聞き覚えのある声。
うん‥‥‥やめよう。
俺は振り向かないことを決めた。
「空哉ってば!!」
‥――スタスタ‥
「シカトすんなって!!」
肩を掴まれて、振り向いた。
そこには予想通りの人物。
何でいるかね‥親父は。
「何でいんの‥仕事は?」
「冷たいねぇ‥お父様がせーっかく、
文化祭に来てあげたのに。」
「別に‥頼んでないんだけど。」