月夜の訪問者
「お前には関係無いだろう」

と、麗香さんを振り切る様に玄関から中に入る雅

「関係無く無いわよ!どういうつもり?私、貴方に告白したのよ
酷い仕打ちじゃないかしら?」

雅の腕を掴み、引き留める麗香さん

えっ?麗香さん泣いてる

麗香さんの方が雅に告白してたなんて、どういう事なの?

「それは、お前は妹ぐらいにしか見えんと断った筈だが
お前は、教え方が上手いから起用しただけだ
辛いなら他の人にするが?」

と、麗香さんを見る雅

泣いてる麗香さんに対してのセリフ?
酷すぎじゃないかしら

あぁ、私こんな場面盗み見ちゃ駄目よ

解ってるのだが、その場から離れる事が出来ない

足が動こうとしない


「相変わらず冷たいわね
妹?同い年なのに…
私、貴方と釣り合う為に勉強もお稽古事も頑張ったわ
顔だって悪くないと思ってる
ねえ?私の何処があの子に劣ってるって言うの?」

雅にしがみつく麗香さん

「全部だ
明日から来なくていい
先生は要らない」

と、麗香さんの手を振り払い追い返す雅
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