俺様男子と毒吐女子
第二章
未定
「はぁ・・・。」
ポツリと溜め息を一つ。
溜め息を吐くと幸せが逃げると言うけれど、私には最初から幸せなんてないんだ。
「陽一くぅん。」
鼻に付くような声が聞こえてまた溜め息。
ほんと、なんなの。
あの後、
カフェを出た私は高木に(無理矢理)連れられて歩いていた。
ほんと、無理矢理。
だけどそこに偶然見つけたのか分からないけれど同じ高校の雌共(女)数人に捕まってしまった。
「あたし達、何時間も探したんだよ。」
――――ある意味偶然ではないようです。
なんだか呆れた私は片手で自分の顔を覆った。
何時間も探したって...まるでストーカーね...。