Love of space 1




そうすると山田先生が会議室に入ってきた。



そして山田先生と俺が自己紹介を済ませるとすぐに説明が始まる



俺は山田先生に渡されたプリントを
各生徒に配っていく。



最後の一枚は零の分。


今が…チャンス…??


そんな気がして俺は勇気を振り絞り

零にしか聞こえない声で


『あんまり避けるなよ』


と囁いた。


もしかしたら零にも聞こえてないかもしれない。


でも零に届くことを願った。



『じゃあ朝倉先生。

ここの片づけお願いしますね』


いつのまにか会議は終わっていて山田先生が会議室を出て行こうとしていた。



『あっはい。分かりました。』


俺は立ち上がりイスを机の上に上げていく



そうすると目の端に映った零の姿。


零は最後にここを出ようと後ろの方にいる


これはまたもやチャンス到来…??



そして零が会議室を出ようと足を動かしたとき


『なぁ…西城…。』


俺は緊張して汗が滲む手で零の腕を掴む





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