Love of space 1




零は振り向きもせず、

ただ会議室のドアを見つめている。


そんな零の背中に


『俺のこと避けんなよ…

前みたいに調理室に遊びに来いよ…』


と呟いた。



「先生……」


やっと俺をまた先生と呼んでくれた零。


『ん?どうした??』


また調理室遊びに行くね!と言う言葉を期待していたのに…


零の口からは


「先生のばか!!」


と放たれた。



俺は動くことができなかった。


零は俺の腕を振り解き、
会議室を出て行った。



どうしていいのか分からなかった。


なんて言っていいのか分からなかった。



どうして



こんなにも、


恋愛というものは



辛いのですか??



人を好きになればなるほど…



人を愛せば愛すほど…



人は臆病になる。



俺は…





どうすればいいですか…??







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