この手、あの手。


私が疑問がってると、先生はにこりと微笑んできた。


「貴方を心配した子がね、貴方が自宅謹慎になった日に机と椅子を持ってきたの」

「何の為にですか?」

「落書きされないようにって」


それを聞いて胸がキューッとなった。

悲しくてじゃなくて嬉しくてだ。

誰がしてくれたんだろう……。


「ほら、早くしないとホーム始まっちゃうわよ」

「あ、はい! あの、有難うございました!」

私はペコリと頭を下げ、急いで自分の教室へ向かった。



私、1人じゃないんだね。



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