帰る場所




いつまでこうして
いたんだろうか…




まだ4月の気温は寒い




そろそろ私…限界。




「…ぶぇっくしょい!!!!」




鼻がムズムズして目が痒い




「ハル、お前な〜…!」




女っ気がないくしゃみで
一気にムードを台無しに
してしまった




「すみません。

だって鼻がムズムズしたから…」




「まぁ、しょうがない。

その…俺もごめんな?」




はにかみながら笑う彼は
最初に出会った時と同じだった




「さて、これから

どうしようかな…」




そう、




本題を忘れていたけど




これから寝泊まる場所を




探さなきゃならない。










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