モモ太郎 1
プロローグ
むかしむかし
そのまたむかし
もうちょいあとちょっと
むかし



桃太郎と言う
桃から、誕生したらしい人が居た。


その人は、おじいさんと、おばあさんの狭間で、すくすく育ち、成人を迎えた後、悪さが絶えない鬼達を退治してやろうと旅に出た。


おばあさん特製きびだんごと、おじいさんの長年の相棒である刀を持って。



犬、猿、キジ
と、道中仲間も得た。



そして死闘の末


赤、緑、黄の、鬼を退治し、自ら吉報を、おじいさんおばあさんに伝え、その後はのんびりと平和な日々を暮らしたとさ



と、めでたしめでたし







だったのだが・・・・・・











時代は代わり



昭和



再び、人類の平穏は乱される

そう、また現れたのだ


赤、緑、黄に加えて
新たに黒と四色の鬼が




前触れなく、忽然と






「あ〜暇だな〜」



「そうだな〜」



「あれ?・・・・・・」



「どうした?」



「アレ鬼じゃね?」


「どれ?・・・・・・・・・・・・うわっ!マジじゃね?」


ジャネオ&アントニオ著
―鬼見つけちまったね?― から引用。



こうして、鬼の目撃情報は、各地で報告され、同時に鬼による、鬼の為の、鬼だからと、村や街の襲撃も相次ぎ


ようやく政府が重い腰を持ち上げ、鬼問題に取り組み出した頃







更なる報告が飛び込み






政府、国民ひっくるめ、世界全土を震撼させた・・・・・・










実際に入った、報告が・・・・・・











これだ・・・・・・













報告した奴
「やばいっす!!動物が、人間みたいになりました!!」



国の偉い奴
「な、なんですって!!」




報告した奴の話を基に政府が早速情報を集めると、どうやら、鬼の侵略は村や街に止まらず、動物達がのんびりと暮らす森やジャングル、ジャングルや森、砂漠にサバンナ、と、とにかく侵略の限りを尽くし、それに動物達は、恐れ、怒り



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