始末屋 妖幻堂
「下手にぶっといから、小刀じゃ切断できねぇな。ふふ、返って痛ぇだろ?」
ひゅん、と血のついた小刀を振り、千之助がにやりと笑う。
「あああああっ!!」
ようやく大男が叫び声を上げた。
切断とまではいかないまでも、突き出していた右手は、骨も半分ぐらいは斬られているようだ。
「大声出すんじゃねぇよ。人に知れたらヤバいんだろ?」
けけけっと笑う千之助に、大男は脂汗を流しながらも血走った目を向ける。
「おおおおおのれえぇっ!」
腕が千切れそうなのに、こういう筋肉馬鹿は怒りが先行するのか。
大男は無事な左手を振りかぶった。
「よせよ。両手なくすぜ」
振り下ろされる拳を避けながら、千之助が言うが、激昂している大男の耳には届かない。
もう生け捕りなどという生易しい方法は、頭から吹き飛んでいるように、物凄い攻撃を仕掛けてくる。
重厚なわりに、それなりに速い攻撃に手を焼きつつ、千之助はちらりと頭の男を見た。
佐吉相手とはいえ、当の佐吉は相変わらず男の足元に蹲ったままだ。
逃げる気配なし、とみて、頭の男が加勢に加わる可能性がある。
ひゅん、と血のついた小刀を振り、千之助がにやりと笑う。
「あああああっ!!」
ようやく大男が叫び声を上げた。
切断とまではいかないまでも、突き出していた右手は、骨も半分ぐらいは斬られているようだ。
「大声出すんじゃねぇよ。人に知れたらヤバいんだろ?」
けけけっと笑う千之助に、大男は脂汗を流しながらも血走った目を向ける。
「おおおおおのれえぇっ!」
腕が千切れそうなのに、こういう筋肉馬鹿は怒りが先行するのか。
大男は無事な左手を振りかぶった。
「よせよ。両手なくすぜ」
振り下ろされる拳を避けながら、千之助が言うが、激昂している大男の耳には届かない。
もう生け捕りなどという生易しい方法は、頭から吹き飛んでいるように、物凄い攻撃を仕掛けてくる。
重厚なわりに、それなりに速い攻撃に手を焼きつつ、千之助はちらりと頭の男を見た。
佐吉相手とはいえ、当の佐吉は相変わらず男の足元に蹲ったままだ。
逃げる気配なし、とみて、頭の男が加勢に加わる可能性がある。