始末屋 妖幻堂
「狐姫は、そのままでいてくんな。俺っちはお前さんのためなら、いくらでも泥被るぜ」
『旦さんっ・・・・・・』
うるうると瞳を潤ませ、千之助を見つめる狐姫だったが、ふいに後ろからの抑揚のない声に、雰囲気をぶち壊される。
「そんなことは、どうでもいい。さ、じゃあ旦那。とっとと終えようぞ」
言うが早いか、牙呪丸はするすると千之助の前を横切り、部屋に入った。
千之助が止める間もなく、中から男たちの声が上がる。
「な、何モンだっ」
「お前、どうやってここに入ってきた?」
一斉に殺気立つ男たちに囲まれても、牙呪丸の表情は変わらない。
いつもの無表情のまま、ぐるりと辺りを見回した。
「狭いのぅ。このように狭くては、小娘も引っかけてしまいそうじゃ」
小菊は一番奥の、二畳ほどの畳の上に転がっている。
着物は乱れているが、酷い怪我をしている風はない。
「何モンだって聞いてんだ! 勝手にこんなところまで入り込んできて、無事に出られると思ってんのか?」
一人の男が、ずいっと牙呪丸に近づき、彼の胸倉を掴もうとした。
その手を素早く、牙呪丸は叩き落とす。
『旦さんっ・・・・・・』
うるうると瞳を潤ませ、千之助を見つめる狐姫だったが、ふいに後ろからの抑揚のない声に、雰囲気をぶち壊される。
「そんなことは、どうでもいい。さ、じゃあ旦那。とっとと終えようぞ」
言うが早いか、牙呪丸はするすると千之助の前を横切り、部屋に入った。
千之助が止める間もなく、中から男たちの声が上がる。
「な、何モンだっ」
「お前、どうやってここに入ってきた?」
一斉に殺気立つ男たちに囲まれても、牙呪丸の表情は変わらない。
いつもの無表情のまま、ぐるりと辺りを見回した。
「狭いのぅ。このように狭くては、小娘も引っかけてしまいそうじゃ」
小菊は一番奥の、二畳ほどの畳の上に転がっている。
着物は乱れているが、酷い怪我をしている風はない。
「何モンだって聞いてんだ! 勝手にこんなところまで入り込んできて、無事に出られると思ってんのか?」
一人の男が、ずいっと牙呪丸に近づき、彼の胸倉を掴もうとした。
その手を素早く、牙呪丸は叩き落とす。