COLORS~Clear~
着信は、郁サン…。

でも。
私は、それに出ることが出来なくて。


―いま、何が…?


車に乗り込んだものの。
動揺から、車を出すことすらも出来ず。

もし、郁サンからの着信がなかったら。
あのまま私は、霧島クンと。


―霧島クン、と…?


「…あり得ない…」


霧島クンとは、10歳の年の差。
沙奈の、妹の友達で、まだ高校生。


「あり得ない……」


“ある事”が 頭を過るけど。
私は、それを否定する。

< 232 / 328 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop