COLORS~Clear~
着信は、郁サン…。
でも。
私は、それに出ることが出来なくて。
―いま、何が…?
車に乗り込んだものの。
動揺から、車を出すことすらも出来ず。
もし、郁サンからの着信がなかったら。
あのまま私は、霧島クンと。
―霧島クン、と…?
「…あり得ない…」
霧島クンとは、10歳の年の差。
沙奈の、妹の友達で、まだ高校生。
「あり得ない……」
“ある事”が 頭を過るけど。
私は、それを否定する。
でも。
私は、それに出ることが出来なくて。
―いま、何が…?
車に乗り込んだものの。
動揺から、車を出すことすらも出来ず。
もし、郁サンからの着信がなかったら。
あのまま私は、霧島クンと。
―霧島クン、と…?
「…あり得ない…」
霧島クンとは、10歳の年の差。
沙奈の、妹の友達で、まだ高校生。
「あり得ない……」
“ある事”が 頭を過るけど。
私は、それを否定する。