COLORS~Clear~
その瞬間。


「─────」
「─────」


私も霧島クンも、一気に現実に引き戻されて…。

ハッとして、


「……あ、手帳。ありが、とう…」
「えっ?あ…、いえ…。ってか、ケータイ…」
「えっ?あ…、私、ね…」


私は、着信画面を確認すると。


「…それじゃあ…」
「あ、はい…」
「また、連絡、するわね」
「はい…」


少し動揺したまま。
茶室を後にした。


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