COLORS~Clear~
17.夢のあと
「っ……──」
「透子、さん…」


これから少しずつ。
“オトコ”になろうとしてる。
まだどこか華奢で、未完成なカラダ…。


「りょー、すけ、ク……」


10歳も年下の、まだ“男の子”。
なのに、こんなにも愛しいと感じるなんて…───。

何度も、求められるまま。
私は彼に、身を委ねて…。


「ッ…ぁ……」


小さく。
声をあげた。


「透子、さ……──ッ」


郁サンに対しての、穏やかな気持ちとは違う。
ただ愛しくて、切なくて。

苦しい……。

郁サンに感じているのが、愛だとしたら。
きっとこれは、恋…。


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