COLORS~Clear~
「ごめん…。ただ、求めるしか出来なくて…」
「ううん…」
「……透子さん…」
「…大丈夫。大丈夫、だから…」


霧島クンの腕の中。
私の涙を見て、霧島クンが顔を歪める。


「俺は。透子さんを、ただ泣かせるしか、出来ないのかな…」
「えっ…?」
「ただ求めて、苦しめる、ことしか…」
「涼佑クン……」


苦しめて。
惑わせてるのは、私…。


「どうして俺は、未成年(ガキ)なんだろう。どうしてまだ。大人じゃ、ないんだ…?」
「………………」


そう。
彼はまだ、17歳、なのに…。


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